訪問マッサージってどんなサービスなの?対象となる人や効果、料金等を徹底解説!

こんにちは、
東京都北区の訪問マッサージ ココリハ代表の林です^^

自宅にいながらプロの施術が受けられる「訪問マッサージ」。
最近では、高齢者や介護が必要な方を中心に利用者が増えていますが、
具体的にどんなサービスなのかご存じでしょうか?

「訪問マッサージって普通のマッサージと何が違うの?」
「対象者や料金ってどうなっているの?」
「実際にどんな効果があるの?」

こんな疑問を持つ方も多いはず。

そこで今回は、訪問マッサージについて
対象となる人から期待される効果、
さらには料金の仕組みまで徹底解説します!

この記事を読めば、訪問マッサージのことがきっとわかるはず。
ご自身やご家族のためにぜひ参考にしてください^^

訪問マッサージとは?

訪問マッサージとは、国家資格を持つあん摩マッサージ指圧師や鍼灸師が、患者さんの自宅や介護施設を訪問して行う施術サービスです。

このサービスは通院が困難な方や寝たきりの方を対象に提供され、主には脳梗塞の後遺症等による麻痺や、パーキンソン病等による、筋肉や関節の固縮・拘縮といった症状の緩和、痛みの緩和、血流を促進する等して体の機能改善を目的としています。

実際の施術内容は、硬くなった筋肉を解し、血流を促進する手技、
関節の動きを改善するストレッチやリハビリテーションが含まれます。

利用に当たっては医師の同意が必要とはなりますが、
健康保険が適用されるため、

  • 安価に利用できる
  • 介護保険の上限を気にしなくて良い

といったことが大きなポイントです。

高齢者や障がい者など、外出が難しい方の生活の質を向上させるだけでなく、
週に2回~3回の定期的な訪問が見守りにも繋がり、
介護者の負担軽減にも役立つサービスとなっており、
多くのご家庭や介護現場で重要な役割を果たしています。

訪問マッサージの対象者

訪問マッサージの主な対象者は、
寝たきりや長時間の歩行が困難で独歩での通院が難しい方や
慢性的な痛みや身体機能の低下に悩む方となります。

この際、介護認定の有無は問われませんが、
当院の患者さんの9割は要支援か要介護の認定を受けているため、
実質的には介護サービスを利用している方を対象と捉えても良いかもしれません。

具体的な症状としては、

脳梗塞や脳出血後の後遺症で麻痺がある方や、
パーキンソン病やALSなどの難病を抱えている方の他、重度の障がい、
長期入院等により筋力低下や歩行困難となってしまった方等が挙げられます。

実際に厚労省発表の資料中に傷病別の患者割合があるのでそちらも参照してみると、
上記の他、リウマチや腰痛症、骨折の後遺症等も多く居る事が分かります。


【参考】厚生労働省|あはき療養費の令和4年改定の基本的な考え方(案)について

上記に記載のない傷病については対象疾患ではないのか?
と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、
マッサージは傷病に対してではなく、症状に対する施術になるため、
筋委縮や筋力低下、関節拘縮等といった症状が出現していれば利用できることになります。

なお、鍼灸に関しては痛みに対する施術となる為、
神経痛や腰や首、肩の痛み等が出現していれば施術の対象となります。

訪問マッサージの効果

訪問マッサージは、
通院が困難な状況でも施術を受けられるといった利便性は勿論ですが、
一般的には以下のような効果が期待できるとされています。

1.疼痛緩和

  • 血行促進による痛み軽減
  • マッサージにより血流が改善し、酸素や栄養が筋肉や組織に行き渡ります。
    これにより、筋肉の緊張や硬直が原因の痛みが緩和されます。
    特に糖尿病性神経障害や脳梗塞後遺症等に起因する痺れ感や痛みの軽減に効果的です。

  • 神経系への作用
  • 圧刺激が皮膚や筋肉の感覚受容器を刺激し、
    脳内で内因性の鎮痛物質(エンドルフィンやセロトニン)の分泌を促します。
    これにより、慢性疼痛や神経痛が和らぎます。

  • 炎症緩和
  • 関節リウマチや筋膜性疼痛症候群では、炎症を伴う痛みがよく見られます。
    適度なマッサージが炎症の代謝促進を助け、痛みを軽減します。

2.機能改善

  • 筋肉と関節の柔軟性向上
  • 筋膜や関節周囲の軟部組織にアプローチすることで、
    関節の拘縮や動きの悪さを改善します。
    関節可動域が広がることで日常生活の動作も容易になります。

  • 筋力の維持と再建
  • 筋肉に適切な刺激を与えることで、
    廃用性筋萎縮(使わないことで筋肉が萎縮する状態)を防ぎます。
    筋力が回復すると、立ち上がりや歩行が可能になり、転倒リスクが低下します。

  • 神経系のリハビリ
  • パーキンソン病や脳卒中後の麻痺では、
    筋肉の緊張をほぐしつつ神経への働きかけを行うことで、
    動作の改善や協調性向上が期待されます。

3.精神衛生

  • リラクゼーション
  • マッサージが副交感神経を優位にし、
    ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑えます。
    その結果、不安や緊張感が軽減し、心が落ち着きます。

  • 孤独感の解消
  • 施術者との対話が孤独感の解消に繋がります。
    特に高齢者や寝たきりの患者さんにおいて、
    コミュニケーションの機会は精神的な安定に貢献します。

  • うつ症状の軽減
  • マッサージによる触覚刺激はセロトニンやオキシトシン(幸せホルモン)の分泌を促し、
    うつ症状を軽減させる効果が確認されています。

  • 睡眠の質向上
  • 疼痛緩和やリラクゼーションにより
    不眠症や睡眠障害を改善し、睡眠の質が向上します。
    これにより、心身の疲労回復が促進されます。

4.生活の質(QOL)の向上

  • 日常生活動作(ADL)の改善
  • 手足の動きが改善することで食事や着替え、
    トイレ動作などの日常的な活動がしやすくなります。

  • 社会参加の促進
  • 身体機能や精神面の改善により外出や地域活動への意欲が向上します。
    家族や地域との交流が増え、患者さんの孤立感も軽減します。

  • 介護負担の軽減
  • 身体機能の改善により介助の必要性が減少することでご家族や介護者の負担が軽くなります。
    そのため、結果として患者さん本人とご家族双方のQOL向上に繋がります。

  • 予防的効果
  • マッサージを継続することで、拘縮や褥瘡(床ずれ)、
    筋力低下といった二次的な障害を防ぎます。
    より健康的で快適な生活を送れるようになります。


なお、巷によくある”整体院”は、
基本的に無資格のセラピストが提供している為、
リラクゼーション目的として利用する分には構いませんが、
病気や症状を相談する場所として必ずしも適当であるとは言えません。

対象者の疾患や状態に応じた適切な手技の選択が不可欠であり、
非適切な施術はかえって健康リスクを増大させる可能性も指摘されているため、
国家資格を有する専門家が施術を行うことが重要です。

当院を含め、訪問マッサージの施術所は、
”国家資格を有する施術者”のみがサービスを提供可能であるため、
一定の信頼性、安全性が国に担保されている形になります。

訪問マッサージの施術時間

施術時間、サービスを提供する分数は施術所によって異なります。
これは、施術時間に関する法的な根拠が無い為です。

ただ、慣例的にリハビリの1単位20分に倣って、
提供時間は20分と決めている施術所が多いように思います。

当院の場合は、施術の内容によっても前後しますが、
基本的に

  • 全身のマッサージ、運動療法や機能訓練・・・20分
  • 全身のマッサージ、運動療法や機能訓練+関節拘縮に対する施術・・・30分
  • 鍼灸・・・20分
  • 鍼灸+全身のマッサージ、運動療法や機能訓練・・・30分

とさせて頂いています。

その日の体調や身体の状態を見ながら行うことにはなるため、
必ずしも上記時間できっかりというわけではありませんが、
概ねは20分~といった形でのご提供になります。

なお、施術を受ける側にしてみれば、
施術時間が長ければ長い程良いと思われがちですが・・・、
実際には、施術時間が長すぎても刺激量過多(OD)となり、
身体にはかえって悪影響を及ぼす可能性が高まる
ため、
少し物足りないぐらいが丁度良いとされています。

とはいえ、流石に5分~10分といった提供時間は短いので、
当院以外にご相談される場合であっても、
最低20分は提供してくれる施術所に依頼されるのが良いでしょう。

近隣にそういった施術所があるか分からない場合は、
当院までご相談頂ければ対応可能な施術所を紹介させて頂きます。

訪問マッサージの料金

訪問マッサージの料金は”医師の同意”こそ必要になりますが、
病院と同様に医療保険適用となるため非常に経済的と言えます。

具体的な金額としては、自己負担割合が1割の場合、
1回あたりの施術料は400円~600円程度となりますが、
一人ひとりの身体状況により金額が多少前後するため、
概ねワンコイン程度と考えるのが妥当と言えるでしょう。

なお、あくまでも1割負担の場合の概算金額となります。
医療保険の自己負担割合が2割~3割負担の場合には、
上記金額(400円~600円)の2倍~3倍となることに注意です。

実際に当院の患者を参考にしたモデルケースを下記に紹介しますが、
負担割合、身体状況に応じて金額が変わるということをご確認下さい。

  • モデルケース①
  • 年齢:70代
    性別:女性
    傷病名:変形性頚椎症,頚腕症候群
    症状:首や肩回りの痛み
    負担割合:1割
    利用頻度:1週に3回の利用

    1回あたりの料金は455円
    月に12回の利用で5,460円

  • モデルケース②
  • 年齢:90代
    性別:女性
    傷病名:左不全片麻痺、脳梗塞後遺症、陳旧性脳梗塞、変形性膝関節症
    症状:全身の筋力低下、関節拘縮
    負担割合:1割
    利用頻度:1週に2回の利用

    1回あたりの料金は643円
    月に8回の利用で5,144円

  • モデルケース③
  • 年齢:80代
    性別:男性
    傷病名:両下肢神経障害、廃用症候群
    症状:全身の筋力低下
    負担割合:3割
    利用頻度:1週に2回の利用

    1回あたりの料金は1,365円
    月に8回の利用で10,920円


当院の患者さんは週2回~3回の利用が多く、
モデルケース①程度の費用負担となる方が殆どです。

また、意外と知られていませんが、訪問マッサージは医療費控除の対象となります。
高額療養費に該当するケースも多く、実質的に無料で利用している患者さんも多く居ます。

なお、マル障といった重度心身障害に対する医療助成についても、
訪問マッサージは対象とされるため、医療保険と併用しての利用が可能となり、
こちらも費用負担なく始められる可能性があります。

「自分はどのぐらいの費用が掛かるんだろう・・・?」
と心配な場合は遠慮なく聞いてみましょう。

施術の内容によって多少の前後はあれど、
料金は国によって定められた法定価格であるため、
何処で受けても誤差は大きくないものとなります。

まとめ

訪問マッサージについて、いかがだったでしょうか?

これから介護が必要となる方、
今まさに必要としている方、
患者さんご本人やご家族、ケアマネさん、

どの様な立場で本記事を読んで頂いたか、
人それぞれだとは思いますが、

訪問マッサージは、身体的・精神的な健康を支えるだけでなく、
日常生活の質を向上させ、患者さんとそのご家族に多くのメリットをもたらします。

また、介護保険の限度額を気にする必要が無い為、
現在、ご利用中の介護サービスにプラスしてご利用いただくことが可能です。

  • 脳梗塞の後遺症により麻痺が残ってしまっている方
  • 痛みや拘縮が強く一人での通院が困難な方
  • 回数制限によりリハビリが不足している方
  • 介護保険の枠が足りずにリハビリが利用できない方
  • マル障の受給者証をお持ちで自己負担なく利用可能な方
  • 訪問診療等を利用していて高額療養費の対象となる方

上記以外にも、
訪問マッサージを試してみたいけれど、
「私は訪問マッサージの対象になるの?」

なんてことがあればお気軽にココリハまでお問い合わせ下さい^^

また、もし、
「初めて利用するので不安・・・」

といった場合には、ココリハでは初回に限り、
無料で訪問マッサージが体験できる無料体験会を実施しています。

無料体験は国家資格を保有するスタッフによる安全性の高い施術を体験できるので、
マッサージを利用するのが初めてという方も安心安全です。

お身体の状態を詳しくヒヤリングさせていただき、
ひとり一人に合った最適な施術プランを提案させて頂きますので、
ぜひお気軽にお問い合わせください^^

ココリハは介護やリハビリに関する不安を抱える
ご家族や患者さんの力となれるよう努めさせて頂きます!