脳梗塞後遺症(のうこうそくこういしょう)による片麻痺(かたまひ)

日本における脳梗塞(脳卒中を含む)の総患者数は約130万人と報告されています。

このうち、高齢者(65歳以上)がおよそ80%を占めており、
うち、片麻痺を発症した方は、約62.4万人と推定されます。

今日はそんな脳梗塞が原因で発生する片麻痺について、
お伝えしたいと思います。

この記事のトピック
  • 脳梗塞とは?
  • 片麻痺とは?
  • 症状や特徴
  • 治療方法
  • 訪問マッサージができること

脳梗塞とは?

脳梗塞とは、脳への血流が遮断されることで、
脳細胞が酸素と栄養を供給されなくなり損傷する状態を指します。

脳梗塞の主な原因は動脈硬化による血管の狭窄や血栓です。狭窄や血栓が生じることで血流が途絶え、脳の特定の部分が損傷を受けます。

脳梗塞は高齢者に限らず、比較的若い世代にも発生することもあり、そのリスクを軽視することはできません。

片麻痺とは?

片麻痺は、脳梗塞の結果として、体の片側に麻痺が生じる状態を指します。
具体的には、右半身または左半身の筋力低下や動きの喪失が起こります。

特に片麻痺は脳の損傷を受けた部位によって異なる症状を示しますが、
日常生活に大きな影響を及ぼします。
例えば、右脳が損傷した場合は左半身に片麻痺が生じることが一般的です。

症状や特徴

脳梗塞による片麻痺は、脳の特定の部位が損傷することで、
身体の片側にさまざまな症状が現れます。

これらの症状は、損傷の位置や範囲によって異なる為、
一概には言えませんが、以下はその代表的なものです。

  • 筋力の低下
  • 体の片側の筋肉が弱くなり、腕や脚に力が入らなくなって動きが制限されてしまいます。

    特に、歩いたり物を持ったりするのが大変になるので、
    日常生活の基本的な動作が困難になります。

  • 感覚障害
  • 触った感覚や温度を感じる力が鈍くなることがあります。
    その為、熱いものを触っても熱さを感じなかったり、
    何かに触れてもその感触がわからなかったりします。

    これが原因で、怪我をしても気づかないことがあるので、注意が必要です。

  • 運動失調
  • 動きがぎこちなくなり、バランスを取りにくくなり、
    まっすぐ歩けなくなったり、何かにつまずいて転びやすくなったりします。

  • 言語障害
  • これは、話すことや言葉を理解することが難しくなる症状です。
    特に、左脳がダメージを受けた場合に起こりやすいです。
    話すのが難しくなったり、言いたいことがうまく伝えられなかったりするので、
    コミュニケーションが大変になります。

  • 視覚障害
  • 視野が狭くなったり、視覚の一部が欠けたりします。
    これにより、周囲の環境を認識する能力が低下します。

治療方法

治療の第一歩は、専門的な医療行為を受けることです。

基本的には血液をサラサラにする抗凝固薬や、
血栓を溶かしさらなる血栓の形成を防ぐための薬物療法。
また場合によっては、血栓を除去するための手術が必要になることがあります。

ただ、医療的な治療はもちろん大切ですが、それだけでは十分ではありません。

実際の日常生活での機能回復や生活の質の向上を目指すには、
リハビリテーションによって失われた身体機能や筋力を取り戻し、
食事や着替え、トイレなどの日常動作を自分で行えるようにするための
トレーニングも欠かせません。

訪問マッサージができること

脳梗塞により片麻痺が残った患者さんには
リハビリと平行してマッサージをおすすめしております。

筋肉の緊張緩和や血行促進、痛みの緩和、
関節の可動域改善、自律神経の調整など、
さまざまな面でサポートが可能です。

また、ストレッチや運動療法を受けることで、少しずつ筋力の維持向上を目指し、
機能回復や、生活の質を向上させるお手伝いができるため、
「前より麻痺側の指が少し開くようになった!」というお声をいただくこともあります。

監修 鍼灸あん摩マッサージ指圧師 積田直樹
脳梗塞による片麻痺は確かに恐ろしいものですが、
周囲のサポートと適切な治療により、日常生活に戻ることは十分可能です。

希望を持って、一歩一歩進んでいくためのお手伝いをさせてください。

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特に訪問マッサージは医療保険適用になるため、
介護保険を上限まで利用していても問題ないのが嬉しいポイント。

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